オシムサッカーといわれる、考えて走るサッカーが本日公式戦デビューでした。

発足してから、親善試合を1つこなしただけですから、オシムサッカーが選手に浸透するわけもありませんが、何か新しいことがあるかなと期待してテレビ観戦しました。

さて、代表の先発メンバーをみてみると、ずいぶん様変わりしました。

特にボランチの鈴木選手は光っていました。

オシムが言っていた、水を運ぶ選手とは、まさに鈴木選手を指すのかもしれません。

前半は完全に引いているイエメンのディフェンスを崩すのに苦労します。

これは、日本代表の永遠の課題のようで、ただ、ボールを回させられているといったイメージで見ていました。

こういう相手には、一方的に攻め続けるのではなく、緩急をつけて、時には相手にも攻めさせて、前におびき寄せて空いたスペースを使うといったアイデアが必要だったと思います。

途中からは暑さのせいかボール回しも緩慢になり、間延びした前半でした。

やはり、オシム監督も感じたのでしょう。

後半開始から羽生が入ります。

この羽生が入ってからリズムが出てきます。

羽生が前線へ飛び出すことによって、相手マークが他の選手に甘くなり、チャンスが広がります。

そして見逃せないのが、阿部選手のストッパーとしての強さです。

ことごとく相手のチャンスの芽を潰し、FWにカウンター攻撃に上手く対応していました。

4バックから3バックに変えたことで、闘莉王が前に上がりやすくなったし、チャンスが広がった気がします。

そして、後半25分、CKから阿部選手のヘディングシュートでようやく1点が入りました。

結局、終了間際に交代した佐藤寿人のゴールで2-0で勝利したわけですが、日本の弱点は相変わらずです。



オシムイズムを選手たちに刷り込むには、もう少し時間がかかりそうです。

次回はアウェーでサウジアラビア、イエメン戦が残っています。

ここで、松井選手といった欧州組も合流するでしょうから、現時点でのベストメンバーが組めることになります。

今回の試合をどう生かして修正してくるのか、今から楽しみです。

がんばれ!ニッポン